「不動産の悩みはどこに相談すればいい?」不動産コンサルタントに寄せられる相談の事例を紹介
2024.11.11 UP
不動産に関する悩み事は人それぞれです。
建物の老朽や空室増、相続対策や資産承継、共有名義や底借関係など様々な種類があります。
これらの悩み事には、どんな人にも当てはまる正解が無く、自分自身や所有する不動産の状況、周囲を取り巻く環境などを踏まえ、何が正解かを考えなければなりません。
自分が抱えている悩みや問題をどのように解決すべきかを検討するには専門的な知識やスキルを要する場合もあり、簡単なことではありません。
悩みや問題が整理・具体化されていれば、相談先を探すのは難しくありません。しかし、様々な問題が絡み合って複雑化していたり、悩みが漠然としている場合、どこに相談をすべきか迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
そのような際に相談先として挙げられるのが不動産コンサルタントです。
本記事では具体的にどのような相談ができるのか、相談の事例なども合わせてご紹介します。
不動産コンサルタントとは
不動産やその活用に関する悩みや問題などは、その内容によって相談すべき相手が異なります。悩みや問題が明確になっている場合は、下記のような専門家に相談することをお勧めします。
不動産コンサルタントは不動産や土地活用に関して全般的な知識を持っていることが多いです。
最終的には税理士や司法書士などの専門家に相談をしなければならない場合もありますが、悩みや問題を整理し、解決策の大枠を固めたい場合は、不動産コンサルタントへの相談をお勧めします。
相談をするメリットや、相談後の流れなどについては以下のコラムで紹介しておりますので、ご興味がございましたらご覧ください。
>>関連コラム:土地活用コンサルティングって何?│コンサルティングを受けるメリット・手順を解説
不動産コンサルタント よくある相談事例4選
不動産屋や土地活用に関するお悩みは人それぞれですが、上記図で挙げているようなご相談は非常に多いです。
土地活用コンサルティングにどのようなことを相談できるのか、より具体的なイメージを持っていただくために、ご相談の事例をご紹介します。
Q&Aのようにまとめておりますが、回答は一例です。ご相談者様や対象の不動産の状況によって、取るべき対策や何をすべきかは大きく変わります。実際にお悩みをお持ちの方は、是非お気軽にご相談ください。
不動産の相続に関する相談
いくつか不動産を所有しています。相続税対策はした方がよいでしょうか? | ・不動産の評価額、その他現金や株式などの額によっては、相続税が高額になる可能性があります。 ・相続人の数や状況、適用可能な控除なども含め、資産状況を確認し、相続税がどれくらいかかるのかを確認しましょう。 |
不動産に関する相続税対策の方法は、どのようなものがありますか? | ・収益物件や自宅の新築や不動産の購入は相続税対策として利用できる場合があります。 ・金額や状況により最適な方法は異なりますので、税理士や土地活用コンサルタントなど専門家に相談することをおすすめします。 |
不動産を所有しています。妻や子どもへ相続する場合の注意点はありますか? | ・各相続人の意向を確認し、相続発生時に遺産をどのように分割するかを相談しておくことが大切です。 ・相続人の数が多い場合や関係が芳しくないなど、問題を抱えている場合は早い段階で専門家に相談することをお勧めします。 |
親が持つ借金と不動産。相続するべきでしょうか? | ・不動産の価値や、土地活用の可能性を確認することで相続すべきか放棄すべきかの判断が可能になります。 |
名義・権利調整に関する相談
相続登記が済んでいない土地があるのですが、どのように処理したらよいでしょうか。 | ・相続人が一人しかいない場合や、遺産分割協議が終わっている場合は、決定した内容に基づき相続登記を行いましょう。 ・遺産分割協議を行っていない場合は、相続人全員で遺産の配分について話し合い、分割協議書を作成します。 |
相続人が複数いる不動産があります。権利調整の手順について教えてください。 | ・その不動産以外の相続財産や遺言書の有無を確認します。 ・その上で相続人同士で話し合いを行い、分配方法を考えます。不動産については持分で分ける、現金化して分配する、代償分割を行うなどの選択肢があります。 |
土地の権利者間で意見が合わない土地があります。どうすれば解決できるでしょうか。 | ・権利者間で意見が合わない場合、弁護士や不動産コンサルタントなどに相談し、土地の評価や過去の判例などから最適な解決策を探ります。 ・専門家を交えても解決できない場合、家庭裁判所に申し出て遺産分割の調停・審判手続きにより遺産の分割方法を決めることもできます。 |
相続の結果、共有名義となっている不動産があります。保有し続けるうえで注意点はありますか? | ・二次相続の発生など、共有者が増えることで権利関係がより複雑化するリスクがあります。 ・共有名義の不動産は、売却や活用などをする際に他の権利者の同意を得る必要があるため注意が必要です。 |
土地活用に関する相談
土地活用をしたいが資金が無い。 | ・マンションやオフィスビル建築で資金を調達する場合、銀行などの金融機関から融資を受けることが一般的です。 ・ほかにも、土地と建物の等価交換や建設協力金方式など、資金がない場合でも土地活用する方法は複数考えられます。 |
老朽したビルを所有している。建替えをすべきか修繕すべきか迷っている。 | ・建替えと修繕、それぞれの費用やその後の収益性などをシミュレーションしてみましょう。 ・それらを判断材料にすることで、どちらにすべきか、より具体的な検討が可能になります。 |
所有している土地でどのような活用ができるのかを知りたい。 | ・周辺エリアの需要や計画地の性質などから、どのような活用が向いているのかを確認します。 ・選択肢が複数ある場合は、それぞれの特性やメリット、デメリットを整理し比較してみましょう。 |
建替えの提案を受けている。このまま進めて良いか不安を感じている。 | ・お考えや希望を伺い、現在受けている提案がお客様に合っているかを確認します。 ・必要に応じ、相見積や代案なども提案します。 |
底地・借地に関する相談
借地で建替えは可能でしょうか? | ・借地でも建替えは可能です。ただし地主への承諾料の支払いなどが必要です。用途や構造を変更する場合、地代が上がってしまう可能性もあります。 ・建替えにあたり融資を受ける場合、基本的には土地を担保にすることができないため注意が必要です。 |
昔から借地として貸している土地の地代が低く困っています。 | ・周辺の地下相場を確認し適正な価格を計算しましょう。その上で借地人と地代増額の交渉をしてみましょう。 ・借地の更新や借地人の代替わりなどのタイミングに合わせ、借地権を買い戻し、土地活用を検討してみても良いかもしれません。 |
借りている土地を買い取ってしまいたいのですが、可能ですか? | ・借りている土地の買い取りは可能です。 ・当然、土地所有者の同意が必要ですので、土地の相場などを調べた上で適切な条件を提示することが大切です。 |
貸している土地を買い戻したいのですが、可能ですか? | ・貸している土地を買い戻すことは可能です。 ・土地全体を買い戻すことのほか、土地の一部の所有権と借地権を等価交換するなど、費用を抑えて買い戻す方法もあります。 |
以上、不動産コンサルタントに寄せられる相談事例をご紹介しました。
税理士や弁護士、土地の売買業者などと異なり、不動産コンサルタントは、不動産について何をすべきか、何ができるのか、またそれらの優先順位についてなど、問題や悩みが明確になっていなくても相談できることが特色です。
将来の相続に向けて早い段階から準備を進めたい方、これから土地活用の検討をスタートする方などは相談してみてはいかがでしょうか。
私たち鈴与三和建物株式会社は東京都を中心に90年以上、お客様の不動産に関するお悩みの解決をお手伝いしてきました。
お客様の抱えるお悩みやお考えを丁寧に伺ったうえで、不動産の状況や性質をしっかりと調査し、最適な解決策(ANSWER)をご提案しております。必要に応じ、税理士や弁護士など各専門家も交え、チームでお客様のサポートを行っております。
相談は無料ですので、不動産に関してお悩みの方は是非お気軽にお問合せ下さい。